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新潟の風土について

越後酒造場のある新潟市ってどんなとこ?

新潟県図 豊栄について

新潟市は、新潟県北部の越後平野に位置します。人口は約81万3000人(平成20年現在)。本州日本海側では最大の都市です。2007年4月1日には、政令指定都市に指定されました。越後酒造場は、新潟市北区の北のほう、天然記念物のオオヒシクイが飛来することで有名な福島潟の近くにあります。

西には日本海が広がり、東には越後山脈がそびえています。越後山脈で作られた水は平野部を流れ、日本海へとそそいで行きます。

豊富で清らかな水資源に囲まれて

山間から生まれた水は田畑を潤しながら海へと流れてゆきます

冬。山野部に積もる豪雪は、新潟市民にとって天然の水甕です。春になって溶け出した雪は、腐葉土の養分をたっぷりと含んだ水となって、越後平野を潤してゆきます。
新潟市の南部には日本一長い信濃川、そして中央部には10番目に長い阿賀野川が流れています。豊富な水資源のおかげで、市民が水不足に悩まされることはほとんどありません。

新潟市の気候

その全域が、「積雪が特にはなはだしいため、産業の発展が停滞的で、かつ、住民の生活水準の向上が阻害されている地域」として法律上でも豪雪地帯に指定されている新潟県。

しかし、市内の積雪は、意外なことに年間で最も積雪の多い2月初旬でも、平均10cm程度です。
これは、新潟市のちょうど北西に位置している佐渡島が、冬の季節風を遮っているためです。
おかげで、市内では雪によって生活に多大な支障をきたすことはまれです。

新潟と米

美しく実った稲の画像

新潟が米の生産地として認知されるまでは、新潟市民による大変な努力と忍耐がありました。
市内では、雪による被害はほとんどありませんが、昔から水による災害が多い地域でした。信濃川と阿賀野川は越後平野を蛇行しながら流れているため、川の湾曲部分で決壊することがままありました。

もともと新潟平野は水はけが悪く、その名の通り潟ばかりの土地で、一度決壊すると大惨事に陥りました。水災害は新潟の人たちの最大の悩みでした。

〜鳥またぎ米とよばれて〜

時の施政者によって長きにわたる治水事業が行われ、状況はだんだんと改善されてゆきます。1730年の松ヶ崎掘削をきっかけに、沼は、養分が吸着しやすい粘土質の土壌でできた農地となりました。川は少しずつ湾曲が削られ、水が回らなくなった田畑のために用水路が整備されました。それでも水はけが悪いことは変わらず、新潟の米は水分が多くておいしくない、鳥ですらまたいで通るということで、新潟の米が「鳥またぎ米」と呼ばれることもありました。

しかし、気候の面だけでいうならば、夏に台風が来ることが少なく、適度に雨も降り、夏季の日中の寒暖差が大きい新潟は、米の生育には非常に適していました。
時の施政者たちの努力によって農地が整備され、稲の改良も進んだおかげで新潟の米の質はどんどんあがり、平成17年には、米の生産量は北海道を抜いて全国第1位となりました。
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